3-1 無自覚に差し出している私という情報

―「意識して差し出す」ために必要なたった一つのこと―

私たちは、いつも「現実化の方法」や「意図の立て方」ばかりに意識を向けていますが、
実はそれよりもずっと強く現実に影響を与えているものがあります。

それが、“自分自身という情報”です。
正確には、「無自覚に情報場に差し出している私そのもの」

たとえば――
あなたが「私は愛されたい」と意図したとします。
でも、いつも人間関係で「好かれよう」と頑張りすぎていたり、
「本音を出したら嫌われるかも」と緊張していたりしたら、
実際に差し出されている情報は「私は愛されない前提の人間」という情報です。

これでは、どんなに口先で「愛されたい」と願っても、
場に響いているのは「私は不安です」「私は嫌われるのが怖いです」という周波数。
つまり、あなたが意図した現実ではなく、
あなたが“無自覚に差し出している情報”が現実になるのです。

■ では、どうすれば意識して「差し出す」状態になれるのか?

ポイントはたった一つ。
「何の前提で今これをやっている?」と自分に問いかける習慣を持つこと。

◆ 具体例1:「行動する時」

「もっと発信しなきゃ」と焦ってSNS投稿している自分がいたとします。
この時、自分の内側に「発信しなければ忘れられてしまう」という不安があるなら、
その情報(=私は忘れられる存在)が差し出されています。

→ こういうときは一旦立ち止まって、「私は何の前提からこれをしているの?」と問いかけてください。
「ちゃんと見られなければ価値がない」という前提なら、その周波数を書き換えることが大切です。

◆ 具体例2:「言葉を発するとき」

たとえば「ありがとう」と言っても、心の中で「本当はそう思ってないけど社交辞令で…」という気持ちがあるなら、
その“裏の情報”が場に出ます。つまり、「私は感謝してない」が響いてしまうのです。そしてそれは何か違和感という形で伝わります。

→ 意識して差し出すとは、「言葉・態度・行動・感情」のすべてが一致している状態を指します。
この一致が起きると、情報場はとてもクリアに、力強く反応します。

◆「意識して差し出す」ための3つの実践ポイント

  1. 行動前に“前提”をチェックする
     例:「私は何を証明したくてこれをしている?」
  2. 体の感覚を観察する
     例:胸が苦しい、息が浅いなどがあれば、それは無意識の抵抗や恐れのサイン。
  3. 一致した状態で出す
     例:心が本当に「うれしい」と感じているときに「ありがとう」と言う。

■ 差し出す情報を変えると、現実が変わる

結局、私たちは「どんな存在として、今ここにいるのか」を情報場に差し出し続けています。
それは、表面的な言葉よりもずっと強く、場に影響します。
だからこそ、自分の“無自覚な情報”に気づき、それを意識的に選んでいくことが、
一番シンプルで強力な現実創造の方法です。