1,錬金術師とは、「在る」を錬成する者。

いま、多くの人が“現実を変える方法”を探しています。
願いを叶えるために、行動し、思考を変え、意図を放つ。
でも――それは本当に「根本から変わる方法」なのでしょうか?

私が言う錬金術師とは、
外側を変えることに血眼になる存在ではありません。
目に見える現象の奥にある、《見えない因果》を観察し、
現象の“源”である《存在》に働きかける者です。

たとえば、花が咲く現象を願って、外から水や肥料を与えるだけでは、
根が枯れていたら咲くことはありません。
錬金術師は「根を見る者」です。
つまり、“今この瞬間の自分の在り方”がどんな周波数を放っているかを読み解き、
それを意図的に錬成しなおす存在。

ただしそれは、努力や理想の自己像に近づくことではありません。
むしろ――手放し、脱ぎ捨て、純度を戻していくことです。

「現象は存在の影にすぎない」。
これは錬金術師としての核心的な理解です。
“願望”よりも“存在”が先にある。
その理解が腑に落ちたとき、世界の見え方は一変します。

錬金術師とは、「存在という原料」を扱う創造者
意図を現実に変えることではなく、
“意図の奥にある存在密度”を練り上げる者です。

この「錬金術師」の定義は、
単に神秘的なものでも、ファンタジーでもありません。
むしろ、誰もが生きながらにして目覚める可能性のある、実存の在り方です。
そしてこのブログは
あなたの中の“まだ目覚めていない錬金術師”を呼び覚ますためにこれから書いていきます。

一緒に歩んで行きましょう。