自分がわからないあなたへ──その“わからなさ”は、ただの迷いじゃない

「何がしたいのか、よくわからない」
「自分が何を好きなのかも、ピンとこない」
「気づいたら、誰かの期待通りに生きていた気がする」

そんなふうに「自分がわからない」と感じる人は少なくない。
でもこの“わからなさ”には、いくつかの層がある。
多くの人は、表面的な迷いや混乱として受け止めているけれど、
実はもっと深い、根源的な“存在の感覚のズレ”が隠れている。

たとえばこんな状態──

やりたいことが決められない
選択肢の中に「これだ」と思えるものがない
いつも誰かの意見に左右されてしまう

これは“意思決定の軸”が自分の中にないことから来ている。
でも、それだけでは終わらない。

もっと深い層では、こんな声がある。

好きなものがない
楽しいはずなのに、心が動かない
泣きたいのかも、嬉しいのかも、わからない

これは、感情や感覚が鈍くなっている状態。
他人の期待や評価に合わせ続けるうちに、
自分の“感じる”機能を閉じてしまった人に多く見られる。

さらに深い層では、こうなる。

自分は何者なのか?
何かをしていないと、自分は空っぽになる気がする
“私らしさ”って、そもそも何?

これは、自分という存在そのものの定義が曖昧になっている状態。
肩書きや役割をすべて外したときに残る“私”が、わからない。
ここには、存在不安がある。

そして最も深い層にいる人は、
言葉にもならない「ズレ」を抱えている。

外では普通に振る舞っているけど、
自分の中に自分がいないような感じがする
頭と身体が別の方向を向いている感覚がある

こうなると、もう「好きなものがわからない」とか、
「進みたい方向が決められない」というレベルではなく、
私”という存在そのものとのつながりが、根こそぎ抜け落ちている

この「自分がわからない」という感覚は、
“性格”でも“怠け”でも“甘え”でもない。
あなたが、自分の存在定義を他者や環境に委ねたまま
長い時間を過ごしてきた証でもある。

だから、焦って答えを探す必要はない。
むしろ、「わからない自分」の中に留まりながら、
少しずつ“在る”という感覚を取り戻すことが、何よりの近道になる。

 『リボーン ― ただ在ることに還る書』は、
そんな「わからなさ」の奥にある“空白”と向き合うための本。

すでにある“本当の私”に戻っていく感覚を思い出させてくれる。

自分がわからない。
でも、それでも私はここに在る。
その“揺るぎない感覚”と再会するために、
この本を手に取ってみてほしい。