
1,腸内環境の改善について
グルテン(小麦製品のたんぱく質)やカゼイン(乳製品のたんぱく質)は、小腸の粘膜に炎症を起こし、体に必要な様々な栄養素(たんぱく質・ビタミンB群・亜鉛や鉄のでのミネラル)の消化吸収を低下させます。
特に、体・酵素・ホルモンの材料になるタンパク質の不足は、抗ストレスホルモン(コルチゾール)や睡眠ホルモン(メラトニン)などの分泌低下となり、ストレスの影響を受けやすくなってしまいます。
また、「ドーパミン」や「セロトニン」などの神経伝達物質はたんぱく質をベースとしてビタミンB群や鉄を材料に体内で生成しますので、これらの栄養素の不足は意欲の低下や充足感を得られにくいなどの症状の原因となります。
小麦製品と乳製品を控えるようにしましょう。
また糖質やアルコールを控えることも有用です。
2,タンパク質・ビタミンB群(葉酸含む)・亜鉛不足について
タンパク質は体だけでなく、酵素・ホルモンの材料になります。
タンパク質のおかずの量の目安として、毎食手のひら1~2つを意識しましょう。
3,中性脂肪低値について
タンパク質・脂質を材料として体内で合成されるコレステロールは、細胞膜・性ホルモン・胆汁酸(脂質の消化吸収に必要)・ビタミンDなどの材料になります。
そのため低すぎても問題がありますので、適正値を保つように脂質バランスを整え体内の炎症を抑制するオメガ3系脂肪酸「青魚・アマニ油・えごま油」を食事でとりいれましょう。
4,過剰なストレス負荷に対して
仕事や人間関係などの精神的ストレスも、気温の変化などの物理的なストレスも体にとっては同じストレスとしてカウントされます。
体を横にするだけでもストレスは軽減されますので、ゆっくりする時間を設けるようにしましょう。
5,動脈硬化因子(RLPーコレステロール・高感度CRP・ホモシステイン)に対して
腸内環境の悪化により、体内の抗酸化物質の材料となるビタミンやミネラルの消化吸収が低下してしまうので、小麦製品・乳製品を控えるようにしましょう。
特にビタミンB群はホモシステイン産生抑制に必要です。
6,好塩基球数低値(メチル化過剰疑い)に対して
遺伝子のメチル化が過剰となっています。メチル化の比率を適正にするためビタミンB3、B6、B12、亜鉛、マンガン、アルギニン、グリシンなどのサプリを摂る事pをおすすめします。
7,ペプシノゲンIの低下に対して
ビタミンB群や亜鉛の補充により胃粘膜の状態が改善される可能性があります。
胃酸の分泌低下で、消化状態が悪くなるため、消化を助ける消化酵素、ベタインなどのサプリメントの服用も有効です。
ピロリ菌の検査を行ってない場合はチェックを行いましょう。
8,ビタミンD不足について
1日15分~20分程度日光浴をすることをおすすめします。
高用量のビタミンD3サプリメントをとることをおすすめします。
9,マグネシウム不足に対して
海藻類、干物、ナッツ類、きな粉を多めに摂取するように心がけてください。
皮膚からの吸収も期待できるので、マグネシウムが含有される入浴剤(エプソムソルト)を使用するのも有用です。
ストレスが過剰にかかり、疲労している場合も低下しますので、休養や睡眠もしっかりとるようにして下さい。
10,亜鉛不足に対して
牡蛎、牛肉、レバー類、卵などで補うようにしてください。
11,鉄不足、鉄代謝障害に対して
炎症により、鉄代謝不全(鉄の利用がうまく出来ない状態)となっています。
そのことにより、冷えやだるさの原因となるエネルギー産生低下や、ドーパミンやセロトニンなどの産生低下の原因となります。
まずは、腸粘膜に炎症を起こす小麦、乳製品を控え、抗炎症作用のあるオメガ3系脂肪酸やヘム鉄を摂りましょう。
ラクトフェリン、5ーALAなども有用です。
12,更年期における卵巣機能低下(女性ホルモン低値)に対して
適度な睡眠、運動を取り入れましょう。
ビタミンA、C 、E、亜鉛、セレニウム、ポリフェノールの摂取により炎症の軽減を図りましょう。
ホルモン補充療法も有用です。
13,潜在性甲状腺機能低下・甲状腺機能低下に対して
安静、十分な休養・睡眠、軽め運動、瞑想、プチ断食(12時間絶食)
などによりストレス軽減を図りましょう。
ビタミンA,B12,C,E、鉄分、亜鉛、ヨードなどを補充しましょう。
チロシンなどのアミノ酸を補充しましょう。症状が強ければチラーヂンもしくはナチュラルサイロイドホルモンの服用を検討してください。
という事でした。まずは、サプリを買いますか!